八〇〇文字でブログ

原稿用紙2枚くらいで批評やエッセイを書くブログ。

バングラデシュ到着 ダッカにて

4月5日
 深夜にバングラデシュ到着。ここからタクシーで最寄りのホテルに向かう。バングラデシュに来て最初に泊まるホテルはいつも「あじさい」。日本人がオーナーで、バングラ人スタッフも結構日本語がうまい。泊まるのはいつもドミトリーで、部屋は取らない。しかし、バングラデシュでは一番落ち着ける場所だ。バックパッカーではないし、安宿に泊まる必要はないけれど、ビジネスホテルよりも落ち着く。とにかく今日は寝て、明日色々と準備を整えるとしよう。
 
4月6日
 今日はチッタゴン行きのバスチケットと携帯電話、それから石鹸やシャンプー、蚊除けスプレーなど必要なものを揃える日となった。アダプタの変換プラグを日本に忘れたので、それも買った。
 バスチケットはENAというバス会社で購入。値段は1200タカ(日本円で約1680円)エアコン付きかどうかで値段が変わる。エアコンが付いていないと500円くらい安くなる。が、エアコンが付いているかどうかはそれほど重要じゃない。それよりも窓がちゃんと閉まるかとか、椅子が壊れてないかとか、基本的な設備が整っているかどうかの方がずっと重要だ。エアコンの付いてない安いプランだとそういうハズレを引くことが稀にある。所要時間は6時間。ここは快適に行きたい。もうエアコン付きの一択だ。
 携帯電話は以前使っていてSIMフリー端末を持参していたので、SIMカードだけ買えばよかった。いつもグラミンフォンという会社を利用しているし、今回もグラミンフォンでいいやと思いショップに移動。ところが本店でないと新規受付ができないと言われた。本店はグルシャンにあるからそこへ行けと。こんなことは初めてだ。国の発展とともに管理もしっかりしてきている様子。望ましいことなのかもしれないが面倒だ。グルシャンは日本でいう銀座みたいな町で、ウェスティンホテルのアイスクリームがとにかく美味しい。行ってみてもよかったけど、今から行って帰って来たら、確実に夜遅くなる。ダッカの嫌なところは、とにかく渋滞が多いということ。3、40分で行けるところを2時間近くかかるなんてザラだ。もうSIM
カードのためにそんな時間をかけたくないので、路上で売っているロビーという会社のSIMカードを購入。これがすっごくに楽だった。路上に机ひとつ置いての商売という、非常に見すぼらしい佇まいだったけど、タブレット指紋認証バイスで登録手続きを行うという、なかなかハイテクな受付だった。
 
 ものが揃ったところで、チッタゴンにいる知り合いに連絡。携帯の番号とバスの到着予定時刻を伝えた。これで大体の任務は完了。
 
 4月7日
 今日は割と落ち着ける日だった。ダッカチッタゴンの治安を調べつつ、帰国した後のプランを再検討。
 夜にはバングラデシュで働いている日本人の友人Sくんがホテルを訪ねて来てくれて、一年ぶりに話すことができた。彼も彼なりのバングラデシュの状況整理をしている様子だった。ヨーロッパ人が減ったことやテロが今も起き続けていることなど、日本では報道されない情報が得られた。
 明日はいよいよチッタゴン丘陵地帯である。